ダメな先輩がいるということ。

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思い浮かべてみてください。

どんな仕事をお願いしても何かと失敗して、

他の社員の方々に叱られてばかりの先輩社員を。

新入社員もしくは後輩のあなたは必ずこう思うはずです。

「なぜあの人が自分よりも高い給料をもらえているのかが不思議でしょうがない」

 

僕にはそういった先輩がいました。

仮に名前をオギさんとしましょう。

オギさんは人柄が良くてコミュニケーション能力もあり、みんなから愛される存在です。

しかし一緒に仕事をするとなると、大変。

どんな仕事をお願いしても必ず何らかのミスをするのです。

しかもクリティカルなミスばかり。

その当時オギさんの下で働かせていただいていた僕はいつも、

「なんでこの人は正社員で僕より高い給料をもらっているのだろう」

と疑問に思っていました。

ただ仕事以外ではとても良い先輩だったので、キャラ勝ちなのかな?と納得していました。

実際、オギさんが島根の新オフィスに配属されたときは寂しかったです。

 

時は流れて現在へ。

僕ともう1名のインターン生は学業のために日本に帰国。

それと入れ替わるように2名のインターン生が入ってきました。

チャット越しに彼らの仕事を垣間見るたびに心が痛みます。

やはり何をしても不慣れなため、しょっちゅう怒られているわけです。

言葉遣いであったり、仕事内容であったり。

もはや僕が1年間で怒られた量をすでに1か月で超えているのではないかと思うほどです。

でもその条件は僕も同じだったはずです。

そこで自分のインターン生活を振り返って気づきました。

「僕はオギさんが怒られていたおかげで、僕自身は怒られずに済んだのだ。」

と。

 

オギさんが言葉遣いで怒られている。

オギさんが書類作成で怒られている。

オギさんがほうれんそうが欠けていて怒られている。

オギさんが何かするたびに怒られている。

 

僕はそれをすぐ横で見ながら、社会人としてどういった行為が間違いであるのかを学ばせていただいていたのです。

赤ちゃんや幼児と同じです。

オギさんが怒られているのを見ながら、

「あれをすると怒られるのか。僕はやらないようにしよう。」

と無意識のうちにも学習していたのです。

もしかすると僕が本来怒られるべきであったミスまでオギさんが被ってくださったこともあったかもしれません。

オギさんという存在がいたおかげで僕はリスクを回避する術を学べたのです。

そんなことにも気づかず勘違いしていた僕は、オギさんを「なんだこの人は」と思ってしまっていたわけです。恥ずかしい限りです。

 

残念なことに今のインターン生には僕にとってのオギさんの存在がいません。

オギさんが代わりに怒られてくれていたものを全て自分のミスとして受け止めなければいけないわけです。

慣れない環境、初めての社会人生活、怒られる毎日。

僕の最初の1か月よりもキツい1か月を過ごしたと思います。

かなりハードな環境にいる分、さらに大きく成長できるはず。

2人ともこれからも精一杯努力して頑張ってください。

「すげー楽しい」インターン生活がすぐそこに待ってます。

 

そしてオギさんへ。

ありがとうございました。オギさんのおかげで僕は成長出来ました。

新しい環境に行かれるとのことですが、これからも頑張ってください。

また一緒に深夜のPho xao食べに行きましょう。