要件を満たしているかどうかを確認することがQAの仕事じゃない
久しぶりに読んで興奮する本に出会った。
それがこの本。
ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー
- 作者: リーアンダーケイニ―
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: Kindle版
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この本は2年前のインターン時代に読んで、
「Appleにはこんな凄い人がいるんだなー」
と思いつつ、理由は忘れたが途中で読むのを諦めた。
そんな本を再度読み直すきっかけとなったのは、藤本さんから
「これからはProduct Managerが必要とされる時代になる。
まずはこの本を読んでみて。」
とオススメをいただいたため。
最初にこの本を開いた時から2年経って、
QAとして最低限の仕事がこなせるようになった今読み返すと、
プロダクトデザインやUI/UXに対する考え方、ユーザーファーストの姿勢は
QAとしての考え方との共通点が多く、
技術書で細かい概念や方法論を学ぶことと同じぐらい、
この本に書かれているジョナサン・アイブの哲学は有意義なことに感じた。
これを読み終わった後に、
ここ数か月の自分の仕事内容を振り返ってみると
QAを始めたころよりもユーザーファーストの姿勢が薄れていた。
仕事に慣れてくるにつれて、
「少し気になるけど要件は満たしているから、とりあえずこれでOK」
と考えることが多くなっていた気がする。
QAとしては、
要件を満たしていることを確認するのは当たり前である。
そこにプラスアルファとして
「ユーザーにとって使いやすいか」をチェックすることが求められている。
最初にQAを始めてみて楽しいと思えた理由の1つは、
「プロダクトが使いやすくなっていく実感が得られる」
だったにも関わらず、
慣れてくるにつれて妥協してきたのは、
自分の怠惰でしかない。
この本のおかげでユーザー視点の重要性を再認識し、
今日から改めて仕事を楽しもうと思えた。
この本を読んだ興奮が冷める前に今の気持ちを文章に残しておく。
ということで久しぶりに更新してみました。